はがき伝道 352号   お墓

はがき伝道 平成30年 2月 352号  真福寺

 

私の先祖が眠る浄域、

それが「お墓」です。

今の私たちにつながる命が眠ります。

だから「お墓参り」をして、

命を伝えてきた方々に

香華を手向けるのです。

 

死は理不尽です。

時と場所を選びません。

今までは他人のことだと思っていた

死の現実が

いざ目前に迫ったとき、

人は不安の中で

恐れ嘆き泣き叫びます。

自分の心を納得させ

安心させるものは、

御先祖様が眠るもとの世界に

帰って行くという考え方を

信じていくことだと思います。

 

「私は自由に大空を駆け巡り、

貴方が墓前で手を合わせた時には

「必ずそこにいます」という存在」を

信じたいのです。

 

お墓の前で亡き人に語りかけた時、

きっとその人は語り返してくれます。

それは微かな風の揺らぎであり、

小鳥の歌声であるかも知れません。

要はあなたがその声を捉える

「心の耳」を持っていることだと思う。

 

父母を思う心や、

四人の祖父母を慕う心、

八人の曾祖父に手を合わせる心は、

「いつも一緒」にいる安心だと思うのです。

嬉しい時に手を合わせると

「良かったね」と共に喜んでくれる。

悲しい時に手を合わせると

「頑張ってね」と励ましてくれる。

どんなに離れていても、

どこにいても

「いつも一緒」にいるのが

「へそのう」でつながっている

御先祖様なのです。

私の命は

御先祖様の命の絆を背負った命なのです。

 

お墓に手を合わせることは

自分の命に手を合わせることです。

お墓の前で手を合わせる

その姿の中に

今ここに命有る事の

難しさと尊さを感じているのです。

 

先祖供養の心とは、

亡き人を忘れない追慕の心と、

命を伝えてこられた方々の思いに感謝し、

この命の尊さに気づく心なのです。

 

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